トイレ調査山行 岩石山 レポート№2

実施日:2025年9月28日

投稿者:会員N.O

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 「トイレ調査山行」第2弾として9月28日、福岡県添田町と赤村の境界にある岩石山に登った際に、お目にかかった男性は添田町の小黒克明さん(77)です。毎日、岩石山に登って、登山道整備に汗を流し、奥の院にあるトイレを清掃されています。

 トイレでは、掃除用として溜めている雨水を便器に流した後、たわしでゴシゴシ。トイレの周囲の落ち葉などを掃きます。岩石山のトイレは、いわゆる「ぽっとん式」ですが、掃除が行き届き悪臭はしません。小黒さんの活動にその秘密があることが分かりました。

 トイレはログハウス風の外観です。添田町が十年ほど前に桜の木を植栽した当初、シカが新芽を食べないようにと囲っていた木材をもらって造ったそうです。ちなみに手洗い用の水は、やはりボランティアのご夫婦が毎日、2リットル瓶2本の水道水を持って登られているとのことです。岩石山を愛する地元の皆さんのこうした活動があるからこそ、楽しい登山ができるのだと感謝の思いを新たにしました。

小黒さんは添田町役場の元職員。定年後に岩石山に登り始めました。観光係も担当した小黒さんは「多くの登山者に岩石山を安心して楽しんでもらいたい」との思いから登山道整備とトイレ清掃に取り組むようになりました。小黒さんは「据え付けているトイレットペーパーは環境にやさしい水溶性です。溶けないティッシュペーパーは使わないでください」と話されていました。