英彦山上部にトイレ建設を求める動きⅠ

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投稿者:管理者

福岡県には、福智山・英彦山・宝満山と、年間20万人の方が登ると言われる人気の山があります。これほど多くの登山者であれば、これに比例、大小の差はあれ、自然環境が損なわれるということは当然なことでしょう。
このような状況のなか、すでに周知の通り、福智山・宝満山両山上部にはバイオトイレが設置され、きれいなトイレは登山者に喜ばれており、さらに環境汚染も減少方向にあるものと推測されます。
一方、英彦山にはこれほど多くの登山者があるにも関わらず、上部にはトイレはなく、排せつによるティッシュの放置、水質汚染など環境の悪化が危惧されています。
英彦山の現状に思いをはせる5人(五十嵐賢、太田徹哉、林田正道、早田利光、太田勝)が、23年5月、英彦山花駅に集まり“英彦山上部らトイレが必要では!また出来ないものか”の意見交換を行ったのが第一回で、その後4回の意見交換を行い、今日に至っております。
意見交換2回目以降は、地元の方も含め広く意見を聞くことが重要であるとの思いから、当会合へ参加を求めた結果、英彦山神宮、英彦山霊山会、町環境協会、英彦山自治区、青年の家、日本山岳会北九州支部等々20名ほどが出席されるようになりました。当然賛否両論多くの意見が出されました。特に神宮境内(英彦山上部)にトイレ設置を想定している者にとって、宮司の発言は関心深いものでした。ただ、宮司は「神宮総代会での協議が必要で、私一存での即答はできない」とのことでした。
出席者の一部には賛否は保留しておきたいという方もありましたが、大勢としては、英彦山上部にトイレは必要との認識で一致しているのではないかと言えます。
また今後、活動を具体的に進めていくには、主体となる会が必要となることから、この名称を「英彦山の環境、トイレを考える連絡協議会」とし、会長荒木辰彦氏(福岡県勤労者山岳連盟会長)に、副会長4名、事務局長1名にお願いして、当面活動の核としての役割を担って頂くことになりました。
現在の動きとして、添田町議会に請願書、同時に添田町長英彦山神宮へ陳情書を2月28日に提出し、それぞれ審議を願っているところです。同請願、陳情提出に際して事前に趣旨とする文書を各団体に配り、同趣旨に賛同登録する団体を募ったところ、41団体に登録していただき、同書類も合わせて添付しました。また、請願、陳情先からの回答を4月上旬と見込んでおり、趣旨に副った回答を期待しているところです。

「トイレ協議会通信 第8号」より