英彦山上部にトイレ建設を求める動きⅢ

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英彦山トイレ建設に向けた活動で「英彦山のトイレを考える会」の関心事のひとつに、トイレ建設場所は「中岳山頂広場付近」とする意味が意中にありました。しかし、意見交換会でこれは禁句となっていました。中岳山頂付近と明言することで、英彦山神宮、霊山会などの反感を呼び、活動の前途に困難をきたすことを恐れてのことでした。 期は熟したとみた添田町から、トイレ建設場所を明記した要望書を英彦山神宮宛てに「英彦山のトイレを考える会」より提出して欲しい旨の要請がありました。添田町が自ら行うべき要望書提出作業を当会(※)へ振ってきたのです。 この最終ともいえる段階で初めて「中岳山頂北側広場付近」とトイレ建設場所を明記することができたわけで、当初から“英彦山上部”の中味を秘めた活動であったことから、ようやく吐き出すことができたという思いでした。 11月6日、当会役員5名で神宮を訪問、要望書を提出。11月23日付けで神宮より当会宛てに「中岳山頂北側広場の休憩所より少し離れた場所へ現地立ち合いの上決定したい」旨の回答を得ることができました。 これにより、トイレ建設に向け難題と考えられた主な字義用は一定の解決に至ったものといえます。 しかしトイレ完成までは、福岡県、添田町、神宮、当会等で多少解決すべき事案もあります。それはバイオトイレメーカー、トイレ建屋の規模の決定、さらにトイレ管理の具体的体制と強化(これは他団体等より提言も含めた意見もよせられている)は、今後英彦山のトイレ管理も含め、環境全般、また観光地としいての諸問題の発生も視野にいれ、「英彦山の環境、トイレを考える連絡協議会」に期待されることも多くなることが予想され、行動できる連絡協議会として、さらなる地元団体の結集、組織強化が望まれます。 《追記》 添田町は本年1月、英彦山の世界遺産登録を目指して、本格的に取り組む考えを明らかにしました。同時にトイレ建設に向けた活動も徐々に進んでいました。ところが、世界遺産登録とトイレ建設の関係から問題点が生じたらしく、文化庁よりトイレ建設にたいして「待った」の指摘があっていました。が、4月30日、文化庁職員、英彦山神宮、添田町三者による現地視察が行われ、この結果ね「現在山頂広場にある福岡県所有休憩所の約半分をトイレに改築するという条件で合意した」と、添田町より連絡がありました。 ※当会=「英彦山のトイレを考える会」

「トイレ協議会通信 第10号」より