第8回 夏山フェスタ in 福岡 2025

実施日:2025年6月28~29日

投稿者:管理者

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ブースでチラシやパンフを配布

 2025年6月28(土)、29(日)両日、福岡市中央区渡辺通の電気ビルみらいホールであった「第8回夏山フェスタin福岡2025」に、衛生設備・機器を製造・販売する㈱総合サービス(東京都中央区)とともにブースを出展し、携帯トイレに関する啓発活動を行いました。

 山行時のトイレ問題については、普段から気になっている方も多かったようで、携帯トイレの使い方を図示したポスターに足を止められた方には、「携帯トイレを使ったことあります?」と声をかけ、実物をお見せしながら説明したり、パンフレットやチラシをお渡ししたりしました。

LINE公式アカウントに友だち登録してくださった方には、㈱総合サービスの携帯トイレ『ECOサニタクリーン』を差し上げますよ~」と呼びかけたこともあり、2日間で“新たなお友だち”が93人増えました。

 携帯トイレをご存じだった方も、「持っているけど使ったことがない」「買ったままで袋も開けていない」という方がほとんどだったので、差し上げた携帯トイレを自宅で開けてみたり、試していただくことが、“実際に山で使うための第一歩”になってくれたらと願っています。

 

携帯トイレの「解剖実験」結果をセミナーで報告

 夏山フェスタでは、多くのセミナーが開かれますが、初日の28日には、当協議会も1時間の枠を取り、「あなたならどうする? 山でトイレに行きたくなったら」と題する講座を開きました。「地味な内容だからなぁ」という心配をよそに、ほぼ満席となる約100人の方々がお越しくださいました。

 セミナーの目玉は、福岡都市圏にある登山ショップ、ドラッグストア、100円ショップで購入した大小便兼用11種類と小便専用7種類の計18種類の携帯トイレについて、パッケージの大きさと重さ、内容、受け口の大きさ、凝固時間などを当協議会運営委員の有志で調べた「解剖実験」の結果報告です。

 まず解剖実験の発案者である久保田由紀子運営委員が、当協議会が2024年12月にくじゅうの牧ノ戸登山口で行った携帯トイレに関するアンケート結果などについて説明。「携帯トイレは知っているが、使ったことがない人が多かった。私もパッケージの内容を知らないまま購入していた。そこで今回、中身を解剖してみた」と話しました。

 続いて沖田祥子運営委員が、解剖実験結果をまとめた「携帯トイレ比較一覧」の見方などを説明。そして、「山で使うことを考えると、商品を選ぶ上でのポイントは3つ。①使用済のものを持ち帰るためのチャック付の厚手の外袋があるか、②便袋は藪の中で使っても枝などで破れない程度に丈夫か、③便袋の受け口の大きさは十分か である。『これが一番!』ということではなく、山行の内容や行く山のトイレ事情、背負う荷物の量、自身の体力によって、その時その時に最適な携帯トイレは異なってくる。携帯トイレブースがあるとわかっていれば、便袋の受け口が便座にセットできるだけの大きさがあるかが重要になるし、ブースがないとわかっていれば、受け口の大きさより袋の丈夫さが重要になってくる。日帰り山行の時は、持ち帰り袋は別途用意するとして、比較的コンパクトで安価な小便用のものを使うようにしても良いと思う。体調不良に備えて念のために大小便兼用も合わせて持参した方がよいだろうが…」と解説。

※「携帯トイレ比較一覧」は↓をクリックしてご覧ください。
 
表面裏面

 

 「大前提として登山前にトイレを済ませておくこと、携帯トイレはその場で慌てないように事前にパッケージを開けて中身や使い方を確認しておくことが大事」との久保田運営委員のまとめの後、磯野文雄運営委員長と平田眞介運営委員が、㈱総合サービスの携帯トイレ「ECOサニタクリーン」を例に使い方を説明しました。参加者には、「携帯トイレ比較一覧」と「ECOサニタクリーン」をプレゼントしました。

  

※参加者にご協力いただいたアンケート集計結果はこちらからご覧ください