久山町の首羅山ツキイチ登山会に参加しました
「トイレ調査山行」の第3弾として2025年11月3日(祝)、福岡県久山町であった首羅山(しゅらさん)ツキイチ登山会に参加しました。秋の休日、地元の温かい「おもてなし」がいっぱいの山行を楽しむとともに、今回は登山道沿いに常設トイレがない場合の対応を考えました。
首羅山は現在「白山」と呼ばれ、標高は288.6メートルです。平安~鎌倉時代を中心に栄えた中世山林寺院の跡が発見され、首羅山遺跡として2013年、国の史跡に指定されています。山頂地区の「薩摩塔」「宋風獅子」など中世博多と中国大陸の関係を物語る遺物が多数見つかっています。首羅山という山名は、百済からやってきた白山権現が乗り捨てた虎の猛威を恐れた村人が虎を殺し、その首を羅物(薄い絹)に包んで埋めたところ光ったという伝説にちなんでいます。
薩摩塔を見学、地元の温かい「おもてなし」も
首羅山ツキイチ登山会は、文化交流センターのレスポアール久山が主催。夏場を除いて毎年6~8回開催しており、今回で34回目になったそうです。約60人の参加者に交じって当会会員も、レスポアール久山を出発し、白山神社の登山口、一辺20メートルもの「五間堂」があったと推定される本谷地区、発掘調査が進む山頂地区、見晴らしの良い山頂を往復しました。
山頂地区では、薩摩塔や宋風獅子に詳しい九州歴史資料館の井形進さんから「薩摩塔という名前は1959年に鹿児島県で初めて見つかったために付いたが、首羅山の薩摩塔と宋風獅子の発見がきっかけで13世紀半ばの中国・南宋で造られたことが分かった」との説明を受けました。本谷地区などでも久山町教育委員会の方から発掘調査の現状を聞きました。
登山道では、地元の皆さんが当日早朝から準備した季節の草花の生け花が参加者の目を楽しませました。中腹では飲み物とお菓子のおもてなしも受け、気持ちの良い山行になりました。




登山道沿いにトイレがない場合はどうする?
登山道沿いに常設のトイレはありませんが、本谷地区に向かう途中、発掘調査に取り組む人たち用の仮設トイレがあります。登山者も緊急の場合は利用可とのことです。
登山会の集合場所であるレスポアール久山には水洗トイレがあります。登山前にトイレを済ませること、低山であっても携帯トイレは持参すること、そしてトイレを利用する際はきれいに使うこと、という原則の大切さをあらためて痛感しました。将来的には登山口近くにトイレもある施設を造る構想もあるようです。

