高千穂峰携帯トイレ利用状況視察山行

実施日:2018年10月27日~28日

投稿者:管理者

2018年度の重点目標事業である「久住分かれトイレ問題」の解決策の参考にするため、10月27日(土)~28日(日)に、山のトイレ・環境を考える福岡協議会と日本山岳会東九州支部と合同で、高千穂峰携帯トイレ利用状況視察山行を行いました。27日の登山や交流会に地元の霧島市役所から石川氏、肥後氏、28日の意見交換会には環境省から高千穂峰の携帯トイレブースや回収ボックスの管理を委託され、現場で実際に携帯トイレブースの清掃や補修といった維持管理の仕事をされているグリーンワーカーの修行氏から詳しい説明及び貴重なご意見をいただきました。 1.参加者 28名

 山のトイレ・環境を考える福岡協議会 17名(男性12名 女性5名) 日本山岳会東九州支部 8名(男性4名 女性4名) 霧島市等 3名

2.行程

 10月27日7時 福岡市天神出発==(バス)==11時20分 高千穂河原着。 日本山岳会東九州支部や霧島市職員(石川氏)と合流し、内21名が12時15分 高千穂峰登山(携帯トイレブース視察)に出発。 14時 高千穂峰登頂、15時 下山開始。 16時30分 高千穂河原に下山。宿に移動し夕食後、霧島市職員(肥後氏)も加わり交流会を行う。 28日9時~10時40分 高千穂河原ビジターセンターで意見交換会が行われた。意見交換会では非常に多くの活発な質疑応答がありました。その後、いったん外に出て、団体登山者用に無料で貸し出してある簡易テント型の携帯トイレブースの見学。最後に締めくくりの挨拶や意見表明があり、11時30分に今回の高千穂峰携帯トイレ視察山行を終えた。

3.高千穂峰携帯トイレ利用状況視察山行を終えて

 実際に高千穂峰山頂に設置してある携帯トイレブースや高千穂河原の携帯トイレ回収ボックスを見て、意見交換会の質疑応答で、我々が抱く携帯トイレの利用状況に関する理解が深まり、今後の九州、中でも久住分かれのバイオトイレの問題の解決や携帯トイレの普及に向けた方向性が浮かんできたように思える。 久住分かれのバイオトイレ問題の解決のため、携帯トイレの優位性を確認し、まずは、トイレを設置、維持管理する環境省や大分県、竹田市等といった行政機関に、トイレを利用する登山者として、携帯トイレブースや回収ボックス設置の要望を出そう。山のトイレ問題の協議の場に、行政や地元観光協会、そして自然保護に関心のある団体及びトイレを利用する登山者や山岳団体を引き込もう。もちろん、携帯トイレブースや回収ボックスの設置だけでなく、維持管理する体制作りも重要だ。懸案のトイレを利用する人のマナー問題は、携帯トイレの使い方を周知させることで徐々に解消していくだろう。この先、携帯トイレの普及においても財源をどうするか、だれが維持管理をしていくかなど多くの問題が浮上していくことだろう。しかし、問題解決のために行動を起こさないことには、物事は進まない。

「トイレ協議会通信 第21号」より