第6回を迎えた「夏山フェスタ in 福岡 2023」(実行委員会主催)が6月24(土)、25(日)両日、福岡市中央区渡辺通の電気ビルみらいホールでありました。山のトイレ・環境を考える福岡協議会も参加し、25日に「携帯トイレの使い方について」と題してセミナーを開きました。
今回は衛生設備・機器の企画・開発メーカー「総合サービス」で長年、携帯トイレの普及に取り組んできた高橋眞一さんを講師に招きました。高橋さんは、携帯トレイの利用を地域と山岳団体が連携して呼び掛けている北海道の利尻山や岩手県の早池峰山の事例を紹介。「民間が携帯トイレブース設置に向けて行政を動かした」「当初は携帯トイレがブース内や登山道に捨てられるなど登山者のマナー違反に苦慮した地域もあるが、周知への努力を進めた結果、現在は正しい利用が定着している」と話しました。高橋さんは、水を使って携帯トイレの使い方も実演しました。
セミナーには約80人が参加。協議会の山上会長は「国連総会で採択された17の持続可能な開発目標(SDGs)の中に、安全な水とトイレが含まれている。登山に関してもトイレと水は喫緊の課題。今回のセミナーを山のトイレと環境を考えるきっかけにしてほしい」と呼びかけました。24日のセミナーでは、協議会の副会長を務める弘蔵岳久法華院温泉山荘代表が「くじゅう法華院温泉山荘の歴史」を講演しました。
「トイレ協議会通信 第27号」より



