第14回 定期総会

開催日 2022年7月3日(日)
会場 福岡健康づくりサポートセンターあいれふ 講堂
福岡市中央区舞鶴2-5-1
来場者数 18名
講演 堀松 隆久氏(環境省雲仙自然保護官 元マムートジャパン代表取締役社長)
「雲仙の自然保護と環境保護」

議事の概略

山のトイレ・環境を考える福岡協議会の第14回定期総会及び記念講演が、2022年7月3日(日)14時から、福岡市中央区舞鶴の健康づくりサポートセンターあいれふの講堂で開催されました。
議長に山上司氏が選出され、21年度活動と会計、会計監査の報告、22年度の活動目標案と会計予算案、規約改正案、役員改選案の提案があり、質疑応答の後、いずれも出席者全員の賛成で承認されました。参加者は18人。オンラインとなった記念講演では、環境省雲仙自然保護官を務める堀松隆久氏が「雲仙の自然保護と環境保護」と題して、雲仙・普賢岳周辺にも携帯トイレブースの設置を検討する状況にあるとの考えを示しました。
講堂前には携帯トイレブースを展示。平田眞介運営委員が中心になって進めた福岡県糸島市の井原水無登山道復活までの経過を示す写真などをパネル展示しました。また、大分県自然保護推進室より提供の携帯トイレを出席者全員に配りました。
21年度活動報告では、20年度に続きコロナ禍の影響を受けて思うような活動ができない状態でしたが、7月2日に井原山の「キツネノカミソリを守る会」の整備活動に合わせて、携帯トイレ普及啓発を行ったことが報告されました。

■質疑応答

Q:若い方や他の会にも参加の呼びかけをしてほしい。


A:その通りですね。参加の呼びかけを行っていきます。


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Q:くじゅうの大戸越に携帯トイレブースを設置してほしいという要望を受けている。ぜひ前向きに活動を推進してほしい。


Q:大戸越については私も現状に問題があると認識している。所属している「あだると山の会」では、携帯トイレを持っていくなど呼びかけをしている。呼びかけを広めてください。


A:まずは視察を検討したい。


A:大分県に現状を知らせるとともに、呼びかけを行いたい。


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Q:予算案の「雑損費」については、予算にそぐわない表現。また、予算0円については記載の必要がないかと思う。


A:次年度より修正します。


「トイレ協議会通信 第26号」より

講演内容

1.四季で楽しめる雲仙

 雲仙は、紅葉のレッド、ミヤマキリシマのピンク、霧氷のホワイトと、多彩な色を見せるところです。豊かな温泉もあり、すばらしい自然の宝庫です。この機会にぜひ、雲仙にお越しください。



2.山のトイレの現状

 私が実際に見た山のトイレのお話をします。
マムート時代にお世話になった赤岳鉱泉には、浄化槽を備えた立派なトイレがあります。涸沢小屋の公衆トイレはカートリッジ式となっています。雨飾山には各ポイントに携帯トイレブースが設置され、携帯トイレの自動販売機と回収ボックスが完備されています。こういった経験を踏まえて、雲仙でも山のトイレ問題に取り組みたいと考えました。



3.雲仙・普賢岳周辺にも携帯トイレのエコシステムを!

前述の経験、そして山のトイレ・環境を考える福岡協議会さんとの意見交換を踏まえて、雲仙・普賢岳にもぜひとも携帯トイレブース、携帯トイレの自動販売機と回収BOXを設置したいと考えています。雲仙・普賢岳周辺にもあちこちにトイレ道と思われる踏み跡が散見されます。山のトイレ問題の早期対応が必要です。現在は妙見岳駅と仁田峠にトイレがありますが、吹越駐車場、紅葉茶屋、仁田峠に携帯トイレブースや携帯トイレの自動販売機を設置できればと考えています。そのためには、登山者の意見を募って、何ができるのか、どうすれば良いのかなど、一つずつ問題を可視化し、解決していきたいと思います。皆さんの力も貸していただければと思っています。


「トイレ協議会通信 第26号」より