ロキシーヒル訪問記

実施日:2015年3月28日

投稿者:管理者

桜も開花した3月28日、宮崎県西都市にあるロキシーヒルを初めて訪問しました。環境問題に関心のある人なら、ロキシーヒルをご存じの方も多いと思います。ジャン・ジオ著の絵本「木を植えた男」に感動し、宮崎の里山で豊かな森づくりを通じて、環境保全活動を行っている会です。「山のトイレ・環境を考える福岡協議会」とロキシーヒルの関係は、2年前の総会でロキシーヒルの大酋長こと、図師さんを講師に招いたことが始まりです。 その折の懇親会で、「昔はスギ・ヒノキの人工林だった自分の山を伐採し、山桜やイチイガシ・ケヤキ・モミジなどを植林し、生態系にやさしい森づくりを始めた」という話をお聞きし、一度訪ねてみたいと思っていましたが、折合がつかず、2年越しに訪問することができました。ロキシーヒルは、1998年に10人程で発足しましたが、現在では全国に150人を超える会員を擁し、TVや新聞にもその活動が取り上げられています。同じ環境問題に取り組んでいる私たちの会としては、先進事例として大いに興味があるところです。 桜が満開の西都原古墳群などを見学したのち、ロキシーヒルを訪ね、図師さん達と久しぶりの再会。豊かに育ちつつあるロキシーの森を散策しました。 今回の訪問でいちばん感銘を受けたのは、受け入れていただいた図師会長はじめ、会員の方々のおもてなしでした。それは受け入れる側が一番楽しんでいるように見える、ということです。バーベキューが得意な人楽し気に肉を焼き、ヤマメ釣りが好きな人は楽しそうに釣果を見せ、私たちも思わず楽しくなる。皆さん山遊びの達人で、山や自然を深く理解し、自然の楽しみ方を知っている。だから人に楽しさが伝わる、そんな印象を受けました。 私たちの会の活動も、山の美しさや楽しさ、環境の価値について深く理解することが、活動のベースになるのだろうと感じたところです。 図師会長は、80代になられて酒量も落ち、病み上がりということでしたが、宮崎特産の芋焼酎を片手にお元気そうでした。次の再会を願って宮崎を後にしました。

「トイレ協議会通信 第14号」より