意見交換会・福智山山開き

実施日:2009年4月4日~5日

投稿者:管理者

●意見交換会 4月4日 山開きの前日、当協議会メンバー5名で、雨の中、福智山の9合目にある山小屋「荒宿荘」を訪ねました。この小屋は、NPO法人の「筑豊山の会」が建設、管理しています。 すでに、バイオトイレを建設し、維持管理している「筑豊山の会」10数名の会員と運営上の問題点、課題など、リラックスした中で交歓しつつ、率直な意見交換ができ、今後の活動に役立てていきたいと思いました。 「荒宿荘」は、1968年北アルプス・剣岳で遭難死した会員2名の遺志を受け、会員が自力で資材を担ぎ上げ、3年8ヶ月後に完成させたものです。小屋にとってトイレは長年の課題だったそうで、特に女性からの設置の要望が強く、行政への許可申請や環境を考慮したトイレについても結論を出すまでには多くの時間を要し、最後に環境に優しいバイオトイレに行き着いたそうです。建設に当たっては、重量が180kgもあるトイレ本体は如何ともし難く、北九州市の好意により消防の大型ヘリの力を借りましたが、それ以外の殆どの建設資材は筑豊山の会会員と福智山をこよなく愛する登山者のボランティアにより担ぎ上げられたと聞き、驚くと共に、筑豊人の意志の強さを感じました。 2006年11月、小屋に隣接してバイオトイレ「山ぼうし庵」が完成しました。 以後、維持管理のため、会員が交代で動力源である軽油を麓の林道から担ぎ上げているとのことでした。供用開始当初は窃盗など罪作りになるからと「利用無料」を頑なに守っていたのですが、費用の負担も大きく、現在はそれでも「一回100円」の募金箱が置かれています。 なお、意見交換の中で、英彦山のトイレ問題も議論され、大多数の参加者が設置が必要との意見でしたが、その必要性、場所など課題も多く、神社、英彦山霊山会、行政など関係者間での意見交換、意思の疎通が望まれます。 ●山開き 4月5日 午前11時、福智山山頂で約250名の関係者、登山者が見守る中、神職による安全祈願の祭事が執り行われました。協議会メンバーは、小屋の前で登山者に配るための餅つきにも参加、山頂では会員募集のチラシを入れたマナー袋を登山者に配布しました。

「トイレ協議会通信 第2号」より